蛸薬師の石仏
「ありがたや 福をすいよせる たこ薬師」
このコピーそしてイラスト めちゃめちゃ気に入りました。
このお寺も目黒にあります。
蛸薬師というのは通称で、天台宗・成就院と言うお寺です。
こちらのご本尊は三匹の蛸に支えられる蓮華座に乗った薬師如来からの由来です。
江戸名所図鑑にも載っていて、
「世俗伝え云う、この本尊に祈願あるものは蛸を絶ちてこれを念ずるに、
果たして利益ありとて、絵馬にも蛸の形を描きて捧ぐ。」と紹介されているそうです。
京都にも蛸薬師があって、蛸薬師通りという道の名前もあります。
浄土宗西山深草派・永福寺というお寺です。
やはり、ご本尊が薬師如来で、古くは沢(たく)薬師と言われていたことが訛って、
蛸薬師になったとされています。
他にもこんな逸話があります。
鎌倉時代の中頃の話に、住職の善光という僧侶がいました。
善光の母は病に臥せっており、好物だった蛸を食すれば治るという話に悩んでいました。
僧侶の身で蛸を買いにいくことに躊躇していましたが、母を想い買いに行くことにしました。
それを見ていた人たちに、買ってきた中身を見せろと迫られます。
善光は薬師如来に母のために買ってきたことで、この難をお助け下さいと、
祈願しながら箱を開けると、八巻の薬師経典が収まっていて、
蛸の足は八本、経典八巻で辻褄のあう話です。
この光景に、みんなは手を合わせたといいます。
経典が蛸にもどり、瑠璃光を放ちながら池に消えると、
善光の母の病も消えうせたそうです。それから蛸薬師と呼ばれるようになったとか。
東の蛸薬師、西の蛸薬師どちらも可笑しいお話です。
随分と長くなってしまいました。
by TGokuraku-TOMBO | 2009-05-26 00:01 | Comments(4)
目黒はお寺さんが多い?
しかも、石仏がたくさんあるようですが、謂われはあるのかなぁー?
しかし、良い場所をよく知っていますね♪ (^^)
こんにちは。
お寺が多いのは目黒は昔は郊外だったからじゃないでしょうか?
墓地も作りやすかったのでしょう?
あとは、江戸城より東とか北への往来が少なかったのだと思います。
西への方が断然人の往来が多いので道中安全祈願の石仏の要素も
あったらしいです?
こんばんは。
ネーミングの由来は↑に説明しました。
可笑しい話で、つい長くなって、、、
暇なときにでも眼を通しておいて下さい。
コピーの作者は存じません?
今の住職なんでしょうか?
はじめて見た人は驚いてるようですね。